日々の暮らしで心は少しずつ疲れを溜めてしまいます。
ストレスを溜めると体に悪いと分かっていても、ストレスのない生活を送るのは難しいものです。
溜めてしまったストレスを自宅で簡単に解消する方法が音楽を聞くことです。
心が疲れた時に聞きたい癒される歌があります。
美しいメロディーに癒される歌ばかりを選びました。
プロライターが歌詞にも注目してご紹介します。
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癒される歌ランキング 第6位 もくまおう/Cocco(2001年9月発売)
作詞:こっこ レーベル:SPEEDSTAR RECORDS
Coccoの歌って、歌声はとても力強いのに聞いていると不思議と癒されます。
ディープな世界観の曲が多いですが、自然とか愛情とかに対する普遍的な感じ方を歌っている気がします。
多くの人が忘れていたり、気づかなかったりする根源的なものを鋭い感受性で掬っているからかなという気がします。
この歌のタイトルである「もくまおう」とは、植物であり、樹木です。
漢字では「木麻黄」と書きます。
Coccoさんの出身地である沖縄は台風が多いこともあり、もくまおうが海岸の防風林・防潮林としてよく利用されています。
写真で実物を見たほうがイメージが湧くし、早いかもしれません。
出典:http://www.weblio.jp/cat/dictionary/ssdjj
こんな植物です。
この歌を聞いていると、心が開かれていくようで癒されます。
人が疲れてしまって癒されたい時というのは、心が荒んでしまっています。
仕事の人間関係だったり、学校の人間関係だったりに悩んで心が疲弊してしまったのかもしれません。
きっと自分のしたいように、思ったようにできないことが多くて、これまでの自分の考え方であったり、振る舞い方を変えなければならないことも多いはずです。
その変わっていってしまう自分を汚れていっているような気がしたり、あまり好きになれなかったりということもあるかもしれません。
変わらないことが難しいことであるように、変わっていくことも難しいことです。
この歌は変わっていく自分も、変わらない自分も肯定されているような気がします。
そうやって人は強くなっていくのかもしれません。
この歌を聞いていると、ひっくるめて肯定されているような気がしてきて、前向きな気持ちになれるから癒されるのだと思います。
“あなたにあげたいもの
独り集めて 背負った
わたしが欲しかったのは
あなたを守る力
変わっていく私を
笑ってもいい
変わらない想いを
覚えていて”
もくまおうはいつも吹きさらされる風から、人々を守っています。
そんな姿を見て、もくまおうのようになりたいとCoccoさんは思ったのかもしれません。
癒される歌ランキング 第5位 ここにしか咲かない花/コブクロ(2005年5月発売)
作詞:小渕健太郎 レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン
この歌は日本テレビで放送された『瑠璃の島』というドラマの主題歌でした。
ドラマの舞台は沖縄県の鳩間島という島でした。
西表島の近くにある1平方㎞くらいしかない小さな島で、歩いても1時間くらいで島を1周できてしまいます。
人口は2013年1月31日時点で67人。(wikipediaより)
なぜこの鳩間島の話をしたかというと、『ここにしか咲かない花』という歌はコブクロが実際に鳩間島を訪れて感じたことを歌にしているからです。
だからこの歌を聞いて感じることは、きっと鳩間島を訪れたときに感じることと近いのかもしれません。
私は沖縄本島にしか行ったことがありませんので、沖縄の離島の雰囲気を感じたことがありません。
それに離島の中でも、数十人しか人が住んでいないような小さな島です。
沖縄本島とはだいぶ雰囲気が違っているとは思います。
でも、私はこの歌を聞いているとそんな小さな島をイメージしてしまいます。
半農半漁で暮らしている島の人たち。
都会の喧騒とは正反対のような場所です。
私が沖縄をもともと好きだというのもありますが、想像するだけで癒されてしまいます。
そんな暖かな気候の、小さな島で感じたことを美しい歌にしたのが『ここにしか咲かない花』です。
空気も、海も、人も濃密で、やさしいのだろうなという気がします。
あなたが都会の生活に疲れているのなら、きっと聞いたら癒されます。
癒される歌ランキング 第4位 流星群/鬼束ちひろ(2002年2月発売)
作詞:鬼束ちひろ レーベル:東芝EMI・Virgin TOKYO
眠れない夜に聞くのにぴったりの歌です。
私は一人で寂しい夜に、この歌を聴いて癒されることがあります。
結局、人がもっとも癒されるのって安心できたり、信頼できたりする人と一緒にいる時間なのかなと思います。
人の居場所って、場所で決まるものではなくて誰かのそばで決まるものですよね。
もっとも癒されるのは、癒される人と一緒にいる時間です。
この『流星群』という歌は、一緒にいると癒される最も必要な人のことを歌っているのかなと思います。
必要としている人から同じように必要とされたい気持ちとか、あなたがいることによって私という存在があるのだという歌詞の内容を聞いていると安心します。
自分が誰かを必要としたり、誰かに必要とされたりしていることと重ね合わせています。
みんな同じように寂しいのだと感じることで癒されているのでしょう。
みんなが誰かを必要としたり、必要とされたりしながら生きているのだという実感は安らかな気持ちになれます。
歌詞を少しだけ紹介します。
“心を与えて 貴方の手作りでいい
泣く場所が在るのなら 星など見えなくていい
呼ぶ声はいつだって 悲しみに変わるだけ
こんなにも醜い私を こんなにも証明するだけ でも必要として
貴方が触れない私なら 無いのと同じだから”
私たちは生きているという実感を誰かに触れる温もりから得ているのかもしれません。
癒される歌ランキング 第3位 Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜/YEN TOWN BAND(1996年7月発売)
作詞:SHUNJI IWAI/CHARA/TAKESHI KOBAYASHI レーベル:Epic/Sony Records
CHARAの歌声のアンニュイさと美しいスローなメロディーに癒やされます。
聞いていると、騒がしかった胸のうちが静まってきます。
頭はふわふわして心地よくなりますし、体の力は抜けてきます。
Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜 歌詞の意味・解釈
歌詞もアーティスティックな不思議系の歌詞です。
感受性が豊かな少女が作った詩のようです。
不思議な歌詞ですが、意味を解釈してみたいと思います。
“あなたは雲の影に 明日の夢を追いかけてた
私はうわの空で 別れを想った”
わたしが同タイトルの映画を観たせいもあるかもしれませんが、この部分に歌詞の意味を解釈するヒントがあるように思います。
仲のよかった男女がいますが、男の人は新しい世界に飛び込んで夢を追いかけていきます。
新しい世界に心が惹かれない女の人は、男の人が語るこれからの夢の話にうわの空でこのまま一緒にはいられないかもなあと想っています。
“汚れた世界に 悲しさは響いてない
どこかに通り過ぎてく ただそれを待つだけ”
女の人が今いるところは汚れた世界ですが、それに慣れてしまっていて悲しくはありません。
辛いことがあっても通り過ぎていくから、通り過ぎていくのをただ待っています。
男の人が行こうとしている新しい世界に向かおうとせず、ぼんやりと今いる場所にたたずんでいる姿が浮かびます。
“体は体で 素直になる
涙が止まらない”
うわの空で別れを想っていたけど、体を寄せ合うと心はからっぽでも体はしっかりと別れを嫌がります。
“ママのくつで 速く走れなかった
泣かない 裸足になった日も”
昔、大好きなママを走って追いかけたことがあったのかなと想像しました。
大きなくつで速く走れなくて追いつけなかった日を思い出しても泣かないくらい強くなったっていう意味じゃないかなと思います。
“逆さに見てた地図さえ もう捨ててしまった”
ひねくれて、やさぐれて世界を歪めて見ていたけど、もうそんなふうに世界を見るのはやめてしまったという意味でしょう。
“私はうわの空で あなたのことを想い出したの
そしてあいのうたが 響きだして…
私はあいのうたで あなたを探しはじめる”
あなたを想い出したら、やっぱりまだ愛しているのに気づいて、あなたを探し始めるってことかなと思います。
ここまで解釈してから歌詞の冒頭に戻ると、不思議だった歌詞も分かるような気がします。
“止まった手のひら ふるえてるの 躊躇して
この空の 青の青さに心細くなる”
男の人が向かおうとする新しい世界に、女の人はためらいを感じています。
“信じるものすべて ポケットにつめこんでから
夏草揺れる線路を 遠くまで歩いた”
これまで生きてきた中で信じているものを抱えて、ためらいを覚えながらも行けるところまで新しい世界を進んでみたってことでしょう。
“心に 心に 痛みがあるの
遠くで蜃気楼 揺れて”
行けるところまで新しい世界を進んでみたけど、心は痛くて未来は蜃気楼のようにぼんやりと揺れてしまっています。
この歌の歌詞をまとめてみます。
夢を追いかけて新しい世界に向かおうとする男の人と一緒にいる女の人がためらいながらも、新しい世界を一緒に進もうと行けるところまで行ってみます。
でも心が疲れてしまって、ぼんやりと別れを想います。
頭はぼんやりと別れを想っていても、体はしっかりと別れを拒みます。
小さかった無力な頃を思い出しながらも、女の人は泣かずに愛を感じているあなたを探していきます。
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癒される歌ランキング 第2位 もらい泣き/一青窈(2002年10月発売)
作詞:一青窈 レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント
神秘的な歌です。
じわりじわりと体のなかに歌い手の感情が染みこんでくるようです。
『もらい泣き』というタイトルのとおり、もらい泣きするとストレス解消になります。
歌詞が抽象的でパッと聞いているだけでは具体的なことは分かりませんが、ただイメージだけが伝わってくるところも癒やされます。
もらい泣き 歌詞の意味・解釈
歌詞が抽象的ではっきりとはしないところが多く、人によっていろんな解釈ができます。
なので、一つの解釈の仕方として読んでもらえれば幸いです。
朝方、夜から眠れないままの女の人の頭にふっと好きな男の人が頭をよぎります。
恋愛経験の少ない私は恋愛に夢見がちで、恋愛に慣れている親友には恥ずかしくて相談できません。
心は殻をかぶって引きこもりっきりだけど、そんな殻からやさしく引きずり出すように私の心の在り処を彼に尋ねてほしいのです。
乙女座という歌詞が出てきますが、恋愛している女性が気になる星座のことといえば占いなのかなと思います。
星座占いのようにこの人はこういう人です、相性はこうですなんて話を言葉にされても、心まで変えられるわけじゃないし意味がないなと感じているのではと思います。
夜中の12時を過ぎても迎えがこないシンデレラは、好きな男性と一線を越えたいと思っています。
サビの部分の歌詞は男性と女性というよりは、女性同士のような気がします。
女性は共感性が強いといいますし。
恋愛に慣れている友人には相談できないので、同じように恋愛慣れしていない友人に相談しているのでしょうか。
二人の女性が、静かに泣いているような姿が思い浮かびます。
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癒される歌ランキング 第1位 ばらの花/くるり(2001年1月発売)
作詞:岸田繁 レーベル:ビクターエンタテインメント
椎名林檎さんが妊娠中に胎教としてお腹の赤ちゃんに聞かせていた曲だそうです。
センスの塊のような椎名林檎さんが胎教に選ぶ曲なら、いい曲であること間違いない気がしませんか。
赤ちゃんが聞いても良さそうな曲ですから、心が疲れた時にもとてもおすすめです。
ばらの花 歌詞の意味・解釈
“雨降りの朝で今日も会えないや
何となく でも少しほっとして
飲み干したジンジャーエール 気が抜けて”
ジンジャーエールの気が抜けただけでなく、歌を聞いているとこの歌詞に出てくる人も、聞いている私たちも気が抜けるような気がします。
“安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ”
気が抜けたようでありながら、前向きな歌詞です。
力の抜けかげんと無理のない前向きな姿勢が、この歌が癒される理由な気がします。
“相づち打つよ 君の弱さを探す為に”
わたしは弱い人間だから、他の誰かの弱いところを見つけるとホッとすることがあります。
君の弱さを探すのはそのためじゃないでしょうか。
“僕らお互い弱虫すぎて
踏み込めないまま朝を迎える”
気のやさしい人は、気の弱い人なのかもしれません。
“最終バス乗り過ごしてもう君に会えない
あんなに近づいたのに遠くなってゆく
だけどこんなに胸が痛むのは
何の花に例えられましょう”
きれいな歌詞です。
淡い初恋のようでもありますし、人と人の心の距離を感じさせるようでもあります。
人と人との心の距離は近づいたり遠ざかったりを繰り返すものなのかなあと思ったりします。
癒される歌を聴いて、ストレス解消
歌詞の意味・解釈を書きましたが、どれも美しい曲で癒やされます。
難しいことは考えずに、聴いてみてください。
きっと癒やされます。
癒されるだけでなく、元気をもらいたいという方におすすめの記事もあります。
http://iiiyashi.com/029/
疲れた時でも聞くと勇気がわいてきて、頑張れる元気が出る歌があります。
聞いていると、「おっし、頑張ろう」「突き進もう」「とにかくやってみよう」という気持ちになってきます。
聞くだけで、もう一回現実に立ち向かっていく頑張れる元気が出る歌ばかりです。
当ブログの人気記事ですので、ぜひ読んでみてください。
最近、疲れていてよく眠れないという人はよく眠れる方法をまとめた記事があります。
http://iiiyashi.com/041/
“癒される歌ランキング!心の疲れがふっと軽くなる珠玉の名曲” への10件のフィードバック