ハラハラ、ドキドキの推理小説。
暇つぶしになるのはもちろん、極上のエンターテイメント体験ができてしまいますね。
でも、推理小説はたくさんあって、どれを選んでいいかわからない!
つまんないミステリー小説は、お金のムダ、時間のムダです。
ホントに面白い推理小説ってどれなの?
面白い推理小説は、やめられません。
とまりません。
今回は、プロライターの私が、面白すぎて徹夜してしまった推理小説をご紹介いたします。
順位はつけられないので、面白いベストの10選といういうことでご勘弁ください。
おすすめのミステリー小説!面白い推理小説日本編
『火車』宮部みゆき
抜群に面白い、傑作推理小説です。
日本の推理小説史上に残る名作といっても過言ではないでしょう。
「姿を消した美しい婚約者を探してほしい。
彼女には自己破産の過去があった。
その過去を問うたところ、突然いなくなってしまった。」
親戚からそんな依頼を受けた主人公の刑事は、彼女の足跡を追います。
なぜ彼女は姿を消したのか…。
謎を追ううちに、主人公は消えた女性が「本物」になりすました「偽者」であることに気づきます。
親戚が惚れた女性は、本人ではなかったのです。
いつの間にか、人がすり替わっていたという衝撃の事実。
本物は殺されている!?
背筋が寒くなるようなストーリーですが、とにかく面白くて読み始めたらやめられません。
クレジットカードで身を滅ぼす人の多さ、自己破産件数の増加、闇金の怖さ…。
推理小説としても最高に面白いですが、現代の「お金」の問題も深く理解できる推理小説です。
ついでに女の怖さも理解できてしまうかも。
これを読んだ時は、背筋が寒くなりました。
そして、クレジットカードは持ち歩かない!と決めました。
本サイトが行った「思い出の本ランキング」で堂々2位に輝いた推理小説です。
かなり厚いのですが、面白いから苦になりません。
まだこの推理小説を読んでない方はぜひご一読ください。
本がキライな人の読みやすさ★★★
キャラクターの魅力★★★★
『テロリストのパラソル』藤原伊織
メチャ面白かった推理小説です。
ミステリーと言うよりハードボイルド小説により近いかもしれません。
謎のアル中バーテンダー島村は、ある日公園でウイスキーを飲んでいたところ、
爆弾テロに巻き込まれてしまいます。
死傷者が50人以上という大規模なテロ事件。
でも、指紋のついた瓶を現場に残したために、
容疑者として追われることになってしまうのです。
テロの死亡者の中には主人公の大学時代の友達と元恋人もいました。
なぜ、誰が、何のために…。
主人公は全共闘時代に爆弾で人を殺傷してしまった過去がありました。
それ以来、ずっと社会の闇で暮らしていたのです。
ハラハラ、ドキドキが止まらず、ノンストップで読んでしまいます。
文句なしに面白い推理小説です。
主人公がとにかく個性的で魅力的!
登場人物のヤクザもいいキャラです。
この作者は寡作です。
もっとたくさん書いてくれー!というのが推理小説ファンの願いです。。
この推理小説は、江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞しています。
本がキライな人の読みやすさ★★★
キャラクターの魅力★★★★★
『テロリストのパラソル』藤原伊織
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『ジェノサイド』高野和明
ハリウッド映画のように面白いミステリー!
日本、アメリカ、アフリカを舞台にしたスケールが大きい推理小説がこの作品です。
日本で、主人公の大学院生のもとに、
ウイルス学の研究者だった死んだ父親からメールが送られてきます。
黒いノートパソコンを保管し誰にも渡すな、
すべて盗聴されているから気をつけろ、と。
父のパソコンに入っていたのは、信じられないほど高性能なソフトでした。
新しい薬を作ることができるソフト。
作ったのは誰なのか?
そして、主人公は追われることとなります。
一方、その頃アメリカでは「人類絶滅の危機」を防ぐため
『ネメシス作戦』が決定します。
ある傭兵も、自分の息子の命を救うために参加を決めます。
作戦の舞台は、アフリカです。
人類の危機とは何か?
アフリカの奥地でいったい何が起きているのか?
高い知能を持つ未知の生物とは?
日本とアメリカの出来事が交錯し、ジェットコースターのようでやめられない推理小説です。
面白いので夜明けまでノンストップで読み切りました。
2012年版このミステリーがすごい!の1位を獲得した推理小説です。
本がキライな人の読みやすさ★★★★
キャラクターの魅力★★★★
『ジェノサイド』高野和明
『動機』横山 秀夫
渋いミステリー小説の作品からも一つ。
この推理小説は淡々とした筆致で進みます。
奇想天外な展開はないし、ジェットコースターでもないけど、
でも「現実に存在しそう」な人が出てくるところが魅力的です。
警察署で、一斉保管していた警察手帳が30冊消えてしまいます。
紛失の危険性を考えて、一括して保管するようにした矢先の出来事です。
一括保管は主人公の警視が提案したものでした。
責められる主人公。
でもこの紛失事件の記者会見までは、二日の猶予があります。
状況的には、内部犯行です。
でも内部犯行だとしたら誰が何のためにやったのか。
ある警察官が疑わしく思われますが、その警察官は、犯人ではありませんでした。
では誰が…。
実は、犯人は意外な人物だったのです!
しかも、それ以上に犯行動機が意外なものでした!
誰も死なないミステリー小説ですけど、犯行動機にびっくりすること必至。
面白いです。
横山秀夫の作品では自分は『半落ち』が一番好きです。
でも死体のない推理小説で面白い作品というのもたまにはよいのではないでしょうか。
『64』や『クライマーズハイ』もおすすめです。
本がキライな人の読みやすさ★★★
キャラクターの魅力★★★
『動機』横山 秀夫
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おすすめのミステリー小説!面白い推理小説日本編その5
『カディスの赤い星』逢坂剛
やめられない推理小説がこれ。
ページをめくる手が止められない面白さが秀逸のミステリーです。
主人公は、30歳の独身男性。
小さなPR会社の社長です。
主人公は「サントス」という日本人ギタリストを探すように依頼されます。
依頼したのは、来日したギター作りの名工のスペイン人です。
その日本人ギタリストは名工の工房から
ギターを盗み出していました。
そして盗んだギターには「カディスの赤い星」という非常に高価なダイヤモンドが埋め込まれていたのです。
来日した依頼主のスペイン人には美貌の孫娘がいますが、
この孫娘はなんと日本の過激派と接触します。
そして、ある日本人の若者と恋仲になるのですが、
実はこの若者が「サントス」の子供。
問題のギターを持っていました。
美貌の孫娘と若者はスペインに行きます。
依頼主に頼まれて主人公もスペインに飛ぶことに…。
主人公はいろいろひどい目に遭いながら、彼らを追います。
この主人公のキャラがよくって、絶体絶命でもユーモアがある。
ステキです!
ハードボイルドとしても面白いですが、推理小説の醍醐味である謎解きもピカイチ。
意外な事実に驚愕するはず。
面白い推理小説を求めている人は、ぜひご一読ください。
本がキライな人の読みやすさ★★★
キャラクターの魅力★★★★★
おすすめのミステリー小説!面白い推理小説海外編
『死の蔵書』ジョン・ダニング
普段は海外ものの推理小説は苦手です。
だって、登場人物の名前を覚えられないんですもの…。
でも、この推理小説は面白かった!
タイトルの通り、本にまつわるお話で、やめられませんでした。
日本の神保町のように古本屋が軒を連ねる街。
安値の古本の中から数百ドルの本を見つけ出して転売する
目利きの「掘り出し屋」が殺されます。
貧乏なはずの彼の蔵書には、莫大な価値がありました。
この事件を、古書コレクターの刑事が追います。
刑事なのに、古書に詳しいんです(笑)
登場人物も、怪しい人間も、古本関係者ばかり。
推理小説というより、ハードボイルドじゃん!と思う方もいると思いますが
面白いですよ!
特に本好きにはたまらないはず。
「外国のミステリー小説はキライ」という方もぜひご一読ください。
本がキライな人の読みやすさ★★★
キャラクターの魅力★★★★
『死の蔵書』ジョン・ダニング
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『図書館の死体』ジェフ・アボット
期待せずに読んで、とても面白かったのがこの作品です。
推理小説なのにユーモアにあふれ、キャラもいい!
自分にとって、ハヤカワミステリーの中でも一番のヒットでした。
舞台は図書館。
主人公はのんびりした故郷で図書館の館長として勤めています。
でも、蔵書の検閲をめぐってお固いクリスチャンと言い争ってしまいます。
すると翌日、その人の死体を図書館の中で見つけてしまうのです!!
被害者は主人公や彼の母親らの名前と、聖書からの引用を記したメモを持っていました。
容疑者として疑われてしまった主人公は、犯人捜しを始めます。
この推理小説のいいところは、文章がユーモアたっぷりなところです。
推理小説として面白いだけでなく、そのユーモアが笑えます。
この図書館シリーズは暇つぶしにおすすめです。
ところで、ハヤカワの推理小説といえばクリスティー。
全部読んだんですが、登場人物多くないですか?
毎回登場人物の名前を覚えられません。
しかも金持ちばかり出てきませんか?
そして犯人当てられない推理小説が多くありませんか?
と言いつつ、やはりクリスティーもまあ面白いですね。
名前だけ「山田さん」とか「鈴木さん」にしてくれたら
読みやすいのですが…。
本がキライな人の読みやすさ★★★
キャラクターの魅力★★★★★
『図書館の死体』ジェフ・アボット
『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン
ハリウッド映画じゃん、という突っ込みもありそうですが、面白いミステリーです。
推理小説は面白さが命!ですよね。
ルーブル美術館の館長が殺されます。
主人公の象徴学者が今夜会う予定だった相手です。
警察から協力を求められた主人公はルーブル美術館に赴きますが、
警察からは犯人と疑われてしまいます。
一方、殺された館長の孫娘は祖父が暗号を残していることに気づきました。
この孫娘は暗号解読官で、彼女にしかわからないメッセージが残されていたのです。
孫娘の機転で危機を脱した主人公は、彼女と一緒に暗号の解読に挑みます。
そして、館長が「キリストの聖杯の秘密」を守る組織の総長だったことを知るのです。
館長を殺した犯人とは誰なのか?
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に隠されたメッセージとは何か?
カトリック教会にとって、世紀のスキャンダルとなる「聖杯の秘密」が明らかになります。
実はキリストの子孫が今でも生きている、というのです!
ミステリー小説の醍醐味は謎解きですが、謎のスケールが大きくてワクワクします。
話はどんどん大きくなりますが、面白いエンターテイメント作品なんで許してください。
読み始めたらやめられません。
本がキライな人の読みやすさ★★★★
キャラクターの魅力★★★★
『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン
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『薔薇の名前』ウンベルト・エーコ
これも怖いながら抜群に面白い推理小説です。
ただし、ボリュームがあるので軽い推理小説を読みたい方にはおすすめしません。
本好きな方のみにおすすめします。
舞台は14世紀のイタリア修道院です。
主人公は見習修道士で、師匠の修道士とともにベネディクト会修道院を訪れます。
訪問の目的は、教皇庁とフランシスコ会のある論争の会談を手配するためでした。
ところが修道院で奇妙な出来事が相次ぎます。
修道院内では次々に人が死にます。
主人公は師匠とともに謎を解こうとしますが、様々な妨害が及びます。
どうやら文書館に大きな秘密が隠されているらしい…。
そう、ある本を読んだ人間が死んでいたのです。
人を殺してまで守らなくてはいけない秘密とは何なのか。
本には何が書かれているのか。
そして犯人は誰なのか?
スリリングなミステリーがめちゃくちゃ面白い!
特に歴史好きにはたまらないミステリー小説のはずです。
作者はイタリアの記号論哲学者、ウンベルト・エーコです。
映画も面白いです。師匠役のショーン・コネリーがいい味出してますので、
「厚い小説はちょっと」という方は、こちらをご覧ください。
本がキライな人の読みやすさ★★
キャラクターの魅力★★★★
『薔薇の名前』ウンベルト・エーコ
『氷姫―エリカ&パトリック事件簿』カミラ レックバリ
バチスタ好きとして何となく題名に惹かれて手に取ったこの本。
そうしたらとっても面白い推理小説でした!
スウェーデンの推理小説ということで、名前はとっても馴染みにくい。
読みにくい…。
最初は戸惑いましたが、でも読み進めていくうちに、このミステリー小説の面白さにはまりました。
スウェーデンの田舎で、美しい女性の凍った全裸死体が見つかります。
両手首を切っていたことから自殺が疑われますが、
薬を飲まされた状態だったことが明らかになります。
しかも妊娠していたことが発覚します。
被害者の女性は、主人公の女流作家のかつての親友でした。
被害者の両親から追悼記事の執筆を依頼された主人公は、
幼馴染の警察官とともに事件の謎を追います。
その過程で、被害者が週末だけ田舎に帰ってきたことがわかります。
なぜ週末だけ帰ってきていたのか。
誰と会っていたのか。
お腹の子の父親は?
事件を探る過程で、様々な人間の抱える問題と衝撃の過去が明らかになります。
ちょっと怖いですけど、面白い推理小説です!
一緒に事件を追う主人公と幼馴染の恋の行方も微笑ましい感じです。
面白い海外ミステリーを読みたい人はぜひご一読ください!
(ただし、二作目の『説教師』は、私には少し気持ち悪かったです。)
本がキライな人の読みやすさ★★
キャラクターの魅力★★★★
『氷姫―エリカ&パトリック事件簿』カミラ レックバリ
あなたのおすすめの推理小説は?
私が「面白い!」と思った推理小説を、国内5作品、海外から5作品選んでみました。
やっぱり推理小説は面白くないとダメですね。原尞の作品を入れられなかったのが心残りです。
私は読後感の悪い作品は苦手なので、『告白』『リング』『黒い家』や、『ミザリー』、横溝作品などは省いています。
あと、松本清張はたくさんありすぎて選んでません。『飢餓海峡』や『人間の証明』など感動系ミステリーも省きましたが、そちらもおすすめですよ!
意外に推理小説には泣ける話も多いんですよね。深いですね。私がおすすめする最近の泣ける推理小説、推理小説好きのあなたはもう読んでいらっしゃいますよね?きっと。
「これが入ってないのはおかしい」という推理小説がありましたら、コメント欄でお知らせください。
高村作品かな、佐々木譲作品かな…。
その他おすすめの推理小説!
「挙げた推理小説は全部読んでるよー」、という方に。
大学の先生をしている従姉は私以上に推理小説好きなのですが、
海外ミステリー小説の一押しは『大鴉の啼く冬』(アン クリーヴス著)。
2007年に最初の本が出て、5巻で完結します。
英国最北端のシェットランド諸島を舞台に、殺人事件が起きます。
重苦しさを感じる小説ですが、意外な人が犯人で…。
ミステリー以外の要素の人間描写も優れていて、女性におすすめの作品です。
『大鴉の啼く冬』
アン クリーヴス(東京創元社)
え、これも読まれてました?
もう一冊、従姉のおすすめ海外ミステリー小説は、「特捜部Q」シリーズです。
ハヤカワ・ミステリ文庫です。
内容は残虐なので、それが平気な方だけお読みください。
最初に出たのは2011年ですが、その後どんどんシリーズが出ている地味な人気シリーズ。
デンマークのコペンハーゲンを舞台に、未解決事件を扱う新設部署「特捜部Q」。
社会情勢も見えて、面白い推理小説です。
『特捜部Q ―檻の中の女―』
ユッシ・エーズラ・オールスン(早川書房)
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これも読まれていらっしゃいましたか…。
では、比較的メジャーですが、
ハヤカワ・ミステリ文庫の『催眠』(ラーシュ ケプレル)はいかがでしょうか?
暗めの作品が好きな方におすすめです。
凝ったプロットに、テンポのいい展開でやめられません。
サイコパスっぽい事件で、主人公はちょっと中2病っぽい中年です。
『催眠<上>』
ラーシュ ケプレル(早川書房)
ではぜひ「これは『火車』レベルに面白い!」というおすすめ推理小説を教えてください!
いろいろ読んでも、なかなか徹夜するレベルに面白い推理小説に出会えてません。。。

吉乃川なつ

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「テロリストのパラソル」、私も大好きです。
残念なことに、作者の藤原伊織さんは亡くなられています。「遊戯」という小説が絶筆のまま講談社文庫から出版されていますが、正にこれから物語が盛り上がりを見せるだろうところで断絶しています。最後まで読めなくて非常に残念ですが、藤原伊織さんはどのような結末を考えていたのかな、と空想しながら読むのも一興かと思いますので、良かったら読んでみてください。
そうなのですね。
存じ上げませんでした。
ありがとうございます。
「遊戯」は、まだ読んだことがありませんので、ぜひ読んでみたいと思います。
この選出ってちょっとひどいですね… 素人的で。
普段推理小説を読まない方でも面白いと感じていただけるかな、と思う作品を挙げてみました。
とても読む意欲を惹かれる紹介文で、以前読んで途中で断念してしまった『薔薇の名前』『大鴉の啼く冬』に再び挑戦する気がわきました!
推理小説は、ネタばらしをしないで紹介や書評をするのがとても難しいので、説明になっていない紹介文や書評が目立つ中、「この点を読むとよい」「このキャラがよい」等の的確な文章で、とても参考になりました。ありがとうございます!
ところで、ハードボイルドがお好きなようですが、子ども向けの本でハードボイルドという変わり種の『へなちょこ探偵24じ』という作品をご存知でしょうか。
あるブログにハードボイルドっぽい語りをする小学生と白帽子白スーツの探偵の物語と紹介されていたので、気になって読みました。
最初は、カラ松のようなイタイ語りをする小学生の、ハードボイルドをパロディにしたユーモアミステリと思っていたのです。
そうしたら、読み進めていくと、待機児童問題、モンスターペアレンツ、万引きに走る子どもたちなど、取り扱っている事件が予想以上に重いものでした。
最後の事件の解決が、読後感はいいものの、心情的には複雑で、何か言い知れない切ない余韻がありました。
児童書ですので『火車』と比較するのは難しいですが、ここ最近私が読みました推理小説の中では、一番のおすすめです。
おすすめの推理小説を教えてくださって、ありがとうございます!
『へなちょこ探偵24じ』はまだ読んだことがありません。
内容を拝見して、語り口にも社会問題を扱った内容にも興味を覚えました。
面白そうですね。
早速購入して読ませていただきます。
ありがとうございます!
natsuさん。
ご紹介いただいた『大鴉の啼く冬』を読み終え、よい本をありがとうございましたと書きこもうとしたところ、ご返信をくださっていたことに気づき、恐縮の限りです。
『大鴉の啼く冬』が、女性向けと紹介文にありましたので、女性登場人物たちに焦点を当てて読みましたところ、前回は読むのを力尽きてしまっていた部分から先を読むことができました!
独善的な母親、母親や妻の自覚を持てずにいる未熟な大人、結婚に失敗して恋愛に臆病なものの男を求めずにはいられない女性、孤独を紛らわすために万能感を求める少女、鬱屈した現状を打破するために恋愛に救いを見出す少女など、登場する女性達の個性が、昼ドラじみた嘘くささや誇張がなく、現実味を帯びていて、「ああ、こういう女性はいるいる」と思える部分があるから、女性向けなのだとわかりました。
事件の手掛かりが、あまりにも大胆に示されていたのに、つい読み落としてしまう巧みな話の運び方、陰惨な事件なのに悪趣味な結末にはならずに静かな爽快感のある読後感など、以前途中で読むのをやめたことを反省するほど、面白い作品でした!
読み応えのある作品をご紹介くださり、まことにありがとうございました!しかも、シリーズ物なので、これから読む楽しみが増えました!
また、このようなベスト方式で推理小説を紹介していただければ、幸いです。よろしくお願いいたします。
すごい読書家ですね!残念ながら、ここにあげられている作品も1冊も読んだことがありませんでした。私も本はたくさん読みますが、最近は実用書ばかりで推理小説はほとんど読みません。書評に引き込まれて全部読んで見たくなりました。
この中から一冊読んでみるとすれば、やはりお勧めの「火車」でしょうか。以前友人から宮部みゆきは面白いと聞きましたが、いまだ、読んだことがありません。単なるフィクションではなく、クレジットカードや自己破産といった、現実の闇を小説の中で扱っているのが興味深いです。私の場合は、楽しみつつも、やはり「実用的」な部分がほしいので・・・(ちょっと欲張りですかね!)
海外作品から選ぶとすれば「図書館の死体」かな?ユーモアあふれる文体とのこと。翻訳の場合は、かなり翻訳者に依存しますよね!翻訳は当たり外れがありますので、笑えるということは、まず意味がしっかり通じるということですもんね。私は図書館が大好きなので感情移入して読めそうです。
私も管理人さんと同じように読後感が悪い作品は苦手なので「面白い」と感じられる推理小説を教えてくださるのはとても嬉しいです。私は書評を読むのが好きなので、また是非ランキング形式で記事をアップしてくださいね!
また訪問します~。