日々子どもの成長を間近で感じることができるやりがいのある仕事、保育士。
しかし、職場でのトラブルや給料の面などで転職を考える保育士も多いようです。
保育士が転職を考える理由や、転職にあたって気をつけたいことなどを、元保育士の立場からまとめてみます。
かわいい子どもたちと過ごし、毎日成長を感じることができる保育士。
保育士は子どもが好きじゃないと務まらないなんて言われますが、実際子どもが好きなだけじゃ務まらない仕事でもあります。
実際、保育士で転職をする方も多いのが現実です。
では、どんな時に保育士は転職を考えるのでしょうか?
そして、転職をするときに気をつけたいこととは?
保育士の転職の理由は?
保育士の転職理由その1 職場でのトラブル
保育士はやはり女性が多い職場です。
なので、保育士同士のトラブルも多いかもしれません。
私が働いていた時には、服装も言動も少し派手な新人さんが、主任と合わず、1年で退職していきました。
どこの職場でもそうですが、幼稚園や保育園は、先生同士のコミュニケーションも不可欠ですから、職場のメンバーになかなかなじめないというのは、働く保育士にとって厳しいものがあります。
保育士の転職理由その2 保護者とのトラブル
保育士は子どもを見るだけではありません。
その子どもの保護者ともかかわらなくてはいけません。
最近よく話題になる、モンスターペアレントはやはり存在します。
私が働いていた時、子どもがぶつけて「手が痛いから絆創膏をはってほしい」と言ってきたので見てみましたが、傷にも何もなっていなくて、「大丈夫だよ。」となでてあげ、絆創膏ははりませんでした。
すると、夕方その子の母親から「絆創膏をはってといったのにはってくれなかった!!」と、お怒りの電話が来ました・・・。
このようなことは保育士にとってはよくあること。
もっとすごいモンスターの話もいろいろ耳にします。
保護者との関係がうまくいかずに退職をするという保育士も多いようです。
保育士の転職理由その3 給料が安い
保育士は国家資格です。
国家資格といえば看護師などがありますが、看護師と比べてみると保育士の給料はかなり安いです!!
保育士も子どもの安全を守りながら毎日過ごさなくてはいけない、責任のある仕事なのですが、それに見合う給料ではないと、より給料が高い職場へ転職を考える方もいるようです。
保育士の転職理由その4 勤務時間
保育士は子どもがいる時間は子どもの安全を確保しながら一緒に過ごします。
でも、仕事はそれだけではありません。
子どもたちが帰った後には、明日の準備、行事の準備、日誌を書いたり、保育士には本当にやることがたくさんあります。
月末や学期末などは、残業では間に合わず、自宅に仕事を持ち帰ることもしばしば・・・。
それでも、残業手当が出なかったり・・・。
かなりハードな仕事です。
逆にパートの場合にはもっと働きたいのにと不満に思うこともあるようです。
保育士の転職理由その5 体調を崩す
保育士の仕事は体力を使います。
子どもを抱っこしながら走ったりするのは日常茶飯事。
子どもと話すのには、いつも子供の目線に合わせるため、保育士は腰をかがめることも多く、腰を痛める方が多くいます。
そのほか、子どもの病気(インフルエンザなど)もうつりやすく、体調を崩してしまうことも多いです。
体がつらくて転職を考えるという方もいます。
転職時に保育士が気をつけたいこと
何なトラブルがあったとしても、できるだけ円満に退社したいですよね。
保育士として円満退社できるように、気をつけたいことを紹介します。
保育士の転職時の注意点その1 退社理由に気をつける
「職場の人と合わない。」
「保護者とトラブルを起こした。」
「給料が安すぎる。」
「残業が多すぎる。」
「考え方が合わない。」
などなど、保育士の転職理由はいろいろありますが、そのままストレートに転職理由を話してしまうと、よく思われないことも。
例えば、「給料が安いからもっと高いところに転職したい。」といわれるといい気がしませんよね?
なので、うそをつくというわけではありませんが、円満に退職ができるよう、退職理由を話すときには、気をつけましょう。
保育士の転職時の注意点2 中途半端な時期に辞めない
幼稚園や保育園は、1年間同じクラスの子どもたちを保育するのが一般的です。
担任や副担任などとして受け持っているときにはなおさらですが、中途半端な時期に保育士が辞めてしまっては、職場の方はもちろん、保護者や子どもたちも動揺してしまうし、迷惑がかかってしまいます。
保育士の都合で辞めるときには、できるだけ1年間は責任もって受け持ち、学期末に退社するのがベストです。
私が保育士として働いていた時も、仕事がハードだったのか、新任で入ってきた先生が1学期途中で来なくなってしまったことがありました。
その先生は担任を持っていたので、新しい担任をどうするのか、新しく人員を採用するのかなど、職場内はプチパニック。
保護者からもどうして担任が変わるのか?なぜ突然なのかなど質問やクレームが多々ありましたし、子どもたちも数が月一緒にいた先生が急にいなくなってしまい、さみしがっていました。
もうすぐにでも辞めたい!!と思うこともあるかもしれませんが、保育士は人とかかわる責任のある仕事です。
できれば年度末、それが厳しいなら学期末。
それでも厳しいなら、次の職場の体制が決まるまでは辞めず、辞めることは自分で同僚や保護者、子どもたちに報告するなど、保育士として責任を持った対応をするようにしましょう。
どうしても転職したかったら
資格をいかせるように転職を考えることは悪いことではありません。
でも、まずは「本当に転職するのがいいのか」、冷静に考えてみましょう。
そして、転職をする場合には、これまで働いていた職場に極力迷惑をかけないように退職できるといいですね。
また、次の職場は慎重に選ばなくてはなりません。
なんとなく選んでしまったら、また一年後に転職、という事態に陥ることも…。
自分にあった職場を選ぶことが大切です。
現在は、保育士の転職を専門に扱うエージェントもあります。
エージェントは多くの職場を紹介できますし、また各職場の情報をもっています。
《保育ひろば》
は業界でもトップレベルの求人数です。
しがらみもなく情報量が多いため、便利です。
慌てて転職してしまわないで、自分にとってベストの職場を選んでくださいね。

藤森さや

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