リストラ、失業。
落ち込んで、自信を失い、自分のアイデンティティがなくなってしまいます。
特に一生懸命仕事に打ち込んできた人ほど、居場所を失ってつらいですよね。
私は以前、当時付き合っていた彼がリストラにあいました。
リーマンショックの時でした。
「若い方が転職先を見つけやすいから」ということで、営業は若いほうからリストラになったのですが、本人にとっては自分の全てを否定されたも同然です。
リストラされてから、落ち込んで塞ぎがちになり、自信をなくしてました。
元が自信家なので「俺の方ができるのに不公平だ」という気持ちも大きかったのでしょう。
ちょっとしたことで皮肉を言うようになりました。
彼の心境を考えるとつらかったです。
それ以上に、すぐ連絡が取れないと不安になりました。
自殺しちゃうんじゃないかって。
「生きてても意味ない」みたいなことを言っていたので…。
いつも不安でした。
幸い彼はリストラ後半年ほどで新しい就職先を見つけました。
解雇される人、そして一緒にいる人にも、残酷なのがリストラです。
毎日、憂鬱ですよね。
ここではリストラされて失業してしまった方に観ていただきたい元気が出る映画をプロライターがおすすめします。
リストラされて失業した時に元気が出るおすすめの映画『フル・モンティ』
http://www.amazon.co.jp/dp/B001EI5MO6
この映画は、リストラされた男性が主人公です。
深刻なテーマを扱いながらも、楽しく明るく、そして元気が出るコメディ映画です。
主人公も友達も、リストラされて失業状態。
自信を失っていますが、映画が終わる時には前向きになり、自信を取り戻しています。
リストラされて失業した時に元気が出る『フル・モンティ』のあらすじ
炭鉱の町、シェフィールド。
以前は活気がありましたが、不況にあえぎ、失業者があふれています。
主人公ガズも鉄工所からリストラされ失業し、毎日失業相談所に通っています。
やさぐれています。
おデブな親友のデイブもリストラで失業し、完全に自信を喪失。
元上司のジェラルドに至っては、妻に失業した事実すら告げられていません。
そんなある日、「ブラブラしている」主人公ガズに愛想をつかした元妻が、単独親権を通告してきます。
そう、主人公には本当に可愛らしい一人息子がいるんです!
息子を愛するガズは焦ります。
息子の共同親権を確保するためには、養育費700ポンドが必要。
でも、そんなお金はありません。
そんな時、興行で街にやってきたのが男性ダンサーたち。
ヌードになるダンサーのショーの人気に驚いたガズは、あることを思いつきます。
お察しのとおり、ヌードショーをすることにしたんです。
ガズはデブの親友や上司、その他の男性も仲間に引っ張りこんで、毎日必死にショーの練習をします。
ガズを愛する息子もあたたかくガズを応援します(教育的にいいのかわかりませんが)。
数々の苦難を乗り越え、ガズ達はショーの当日を迎えます。
映画『フル・モンティ』リストラされて失業した時に元気が出るポイント
題名の「フル・モンティ」は、「すっぽんぽんで」という意味だそうです。
この映画をおすすめする理由は男性ヌードだからではありません。
リストラされた主人公を扱ったコメディですが、失業のつらさをちゃんと描いていて、それなのに思い切り笑える秀逸なコメディ映画だからです。
リストラされて、自信を失い、世間から「ダメ男」として見られている主人公。
でも、実は愛情深くて人間味があります。
仲間たちもみんなそうです。
お金持ちで友達のいない人間より、このダメ男のほうがずっと豊かで幸せなんじゃないか、そう思えてきます。
映画の最後の公演では、それに気づいた元妻が最前列にいます(笑)
この主人公と一緒にいたら人生幸せだろうな、と思います。
思い切り笑えるのがいいです。
ずっと鬱々していた気持ちが、スッと晴れます。
でも、きっと主人公が強くなれる原因は仲間がいることです。
よい友達がいることです。
一人じゃないから何かができるんだと思います。
リストラされて、失業して自信を失っている。
でも、みんなで力を合わせたら、何かかできるかもしれない。
日本でリストラされたら、一人で抱え込むしかありません。
恥ずかしいから相談できない、頼れないという気持ちが強い。
社会からも、それまでのコミュニティからも、孤立してしまいます。
ただでさえリストラされてつらいのに、孤独感でますます追い詰められます。
社会的な問題だと思います。
アリストテレスは言いました。
「友人がいなければ、誰も生きることを選ばないだろう。
たとえ、他のあらゆるものが手に入っても」。
もちろん人と一緒にいれば軋轢も生まれますし、衝突も起きます。
でも、友達とだからやれることもあります。
人と一緒にいることはストレスも生みますが、逆に力もくれるんです。
そういう友達を作るのって、私たちは下手なのかもしれませんね。
映画の主演は、ロバート・カーライル。
『トレインスポッティング』でキレた役をやっていた俳優です。
この時代のイギリス映画は、『ブラス』など失業をテーマにしつつ元気が出る映画の佳作があります。
『ブラス』も元気がでる映画で、おすすめです。
『フル・モンティ』を映画館で見た時は、自分の抱えている問題でボロボロでした。
映画を見て思い切り泣いて笑った記憶があります。
元気が出る、心があったかくなる映画です。
今、リストラされて失業状態にある方にもそうでない方にも、
落ち込んだ時にぜひ見ていただければと思います。
何をする気にもならなくて…。ただひたすら思い切り泣きたい時には、号泣できる映画がおすすめです。
思い切り泣くと、心が浄化される気がします。
私たちはツライ時にも「泣いてはいけない」という意識が強すぎる気がします。
心が疲れてるから、落ち込んだ心をスカッとさせたいな、気分転換したいなと感じたらギャング映画の傑作もおすすめです。
<映画データ>
『フル・モンティ』(THE FULL MONTY)
イギリス映画(英国アカデミー賞作品賞)
ピーター・カッタネオ監督
上映時間1時間31分(すぐ観れます)
1997年公開
おすすめ年代 20代以上
おすすめ性別 男女とも
元気が出る度★★★★★
笑いたいあなたへ、お笑い度★★★★★

吉乃川なつ

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