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絵本は子どもが読むだけのものではありません。

よい絵本は疲れた大人が読んでもこころにじんわりとしみてきますよ。

今回は仕事と残業に疲れた大人におすすめの絵本を3冊紹介します。

なんだか心が疲れているな・・・。と感じている方におすすめですよ。

 

 

『だいじょうぶだいじょうぶ』

Jedidja

ぼくとおじいちゃんは毎日のように散歩を楽しんでいました。

家の近くをのんびり散歩するだけなのですが、

そのなかで、困ったことや怖いことなどに出くわします。

そのたびにおじいちゃんが言ってくれる言葉。

「だいじょうぶだいじょうぶ。」

おじいちゃんのおまじないのような言葉でどんどん困難を乗り越えていくことができるようになるぼく。

そして月日が流れ・・・。

 

おすすめポイント

ただ、のんびりとおじいちゃんと孫が散歩をします。

困ったことや怖いこととといっても、そんなに大それたことではありません。

小さなことですが、小さなぼくが少しづつ少しづつ強くたくましくなって・・・。

その成長に胸を打たれてしまいます。

そして、最後には涙があふれてしまいます。

あたたかく成長を見守るおじいちゃん。

こんな大人に出会えることって大事だなーって思います。

 

私も小さいころ、おじいちゃんやおばあちゃんとよく散歩にいきました。

何をしてくれるでもなく、手をつないでのんびりと散歩。

でも、花がきれいだったり、空が青かったり、おじいちゃんやおばあちゃんの顔が優しかったり・・・。

温かい思い出ばかりを思い出します。

この絵本を読むと、自分は「ぼく」になったような気持ちになるんです。

そして、なんだか家族に会いたくなってしまいます。

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<絵本データ>
『だいじょうぶだいじょうぶ』
講談社
31ページ
1995年10月発売
本が苦手な人の読みやすさ★★★★★
おすすめ年代 仕事に疲れたすべてお人
おすすめ性別 男女とも
絵がかわいい度★★★★
キンドル版なし

<作者プロフィール>
いとうひろし
1957年東京生まれ。おもな作品に 「おさるのまいにち」シリーズ、「ルラルさんのにわ」シリーズ、「ごきげんなすてご」シリーズなど

 

『新装 ぼくを探しに』

Casey David

何かが足りない・・・。

足りないかけらを転がりながら探しに行きます。

歌を歌ったり、お花のにおいをかいだりしながら進んでいきます。

足りないかけらを見つけても、大きすぎたり、小さかったり、

なかなかぴったりのものに会うことができません。

そしてとうとうぴったりのかけらに出会うことができました!!

でも、ぴったりはまったかけらで転がってみましたが・・・。

 

おすすめポイント

何かが足りなくてうまく早く転がれない。

かけらを見つけてうまく転がれるようになったけど、

失うものもある・・・。

読めば読むほど深い絵本です。

落書きにような絵ですが、それがまたたまりません。

人はそれぞれ欠点があって、それをうめたいけれど、

うめるのは大変でうまくいかなくて。

でも、うまったとしてもそれは成功ではないというか、

うまったからって完璧になるわけじゃない。

欠点があってもいい。

それによって得ているものもあるんです。

毎日うまくいかないなーって悩んでいるときに読むと、

すっと心が軽くなるかもしれませんよ。

この絵本は、思い出の本ランキングでもアンケートで人生のベスト本として回答に上がった素敵な絵本です。

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<絵本データ>
『新装 ぼくを探しに』
講談社
105ページ
1979年4月発売
本が苦手な人の読みやすさ★★★★
おすすめ年代 仕事に疲れたすべての人
おすすめ性別 男女とも
イラストがかわいい度★★★★★
キンドル版なし
<作者プロフィール>
シェル・シルヴァスタイン
シカゴ生まれ。作家、イラストレーター。『歩道の終るところ』、『おおきな木』など作品多数。

 

『ずーっとずっとだいすきだよ』

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大の仲良し、犬のエルフィーと男の子。

二人(1匹と1人)は一緒に大きくなります。

でも、エルフィーは犬だから、男の子よりも早く大きくなっていきます。

そしてだんだんと年を取っていくエルフィー。

そんなエルフィーに寝る前に欠かさず行うことは、

「エルフィー、ずっーっとずっと大好きだよ。」ということ。

家族は誰も口に出しては言わないけど、男の子は必ず口に出して

エルフィーに伝えます。

そして、エルフィーは・・・。

 

おすすめポイント

大好きなものとの死別がテーマとなっています。

そして、気持ちを言葉にすることの大切さも伝わってくる絵本です。

何かを大切に思う気持ちは誰にでもあると思います。

そのことを、言葉に出して伝えていますか?

とても考えさせられるし、胸にジーンとくる絵本です。

 

私がこの絵本に会ったのは、1年ほど前。

息子の教科書に載っていて、息子が学校の宿題として音読してくれました。

たどたどしい息子の音読と合わさり、聞いているうちに涙が出てきました。

息子のこと、怒ってばかりで、大好きだってことちゃんと伝えてたかな?

って、とても考えさせられました。

それからは私も息子や大好きな家族に、

「大切だよー、大好きだよー。」

と、言葉で伝えるようにしています。

読む方によって大切な人は違うと思いますが、

伝えられるときにしっかりと気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?

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<絵本データ>
『ずーっと ずっと だいすきだよ 』
評論社
32ページ
1988年12月発売
本が苦手な人の読みやすさ★★★★★
おすすめ年代 仕事に疲れたすべての人
おすすめ性別 男女とも
絵がかわいい度★★★★★
キンドル版なし
<作者プロフィール>
ハンス・ウィルヘルム
1945年9月、ドイツ生まれ。「ぼくたち また なかよしさ!」「そんなのずるいよ! タイローン」「タイローンなんか こわくない」など作品各種。

 

不思議なもので、絵本って読む方や、その時の心境などによって印象が全く違ってくるんですよね。

今回紹介した絵本も、その時の心境で感じ方など違いはあると思いますが、

胸の奥のところにじんわりと響く絵本なのではないかなと思います。

仕事で心が疲れているとき、家事や育児で余裕がなくなっているときなどに、

お茶でも飲みながらゆっくりと絵本を読む時間を作ってみませんか?

絵本や写真は、疲れた心を癒してくれます。

 

癒されるネコの写真がつまった、宝箱のような写真集はご存知ですか?

こちらもおすすめです。

あなたの明日がもっと楽になることを願っています。

 

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藤森さや

藤森さや

同じ年の主人と小学生の長男、1歳の長女の4人暮らし。 ゆっくりお酒を飲んだり、本を読んだり、映画を見たりしたいけれど、なかなか自分の時間が取れない毎日。 朝から晩までバタバタと忙しく、息をつく間もないほどですが、 子どもの笑顔と寝顔で癒されています。 のんびり温泉でも行きたいなー。