消えたい、死にたい気分の人に贈りたいクローバー

生きることが疲れた、ここから逃げ出したい…。

消えたい死にたい…。
人生が真っ暗に思えて、明るい未来が描けない。
今とにかくつらくて、すべてを終わらせたいと思っている人もいるかもしれません。

それは仕事がうまくいかないからでしょうか。
失業や職場の人間関係のためでしょうか。
学校のいじめに疲れたからでしょうか。
それとも、大好きな人に失恋したからでしょうか。

どうにもならない、生きるのに疲れた。ただひたすらここから逃げたい。
周りから、世界から取り残されたような気持ちになりますよね。

消えたい、死にたい…。
今絶望して生きることに疲れた方、消えたい、死にたいと思っている方に、
ぜひ読んでいただきたい言葉が載った本があります。

仕事はうまくいかず、夢に破れ、自分も家族も極貧の生活を送り、世間の冷たい失笑も買う…。
死にたい。
そう思ってロープを持って山に登り、木の枝にロープを投げた。
そんなどん底から這い上がった方の実話です。

本の内容や言葉の紹介とともに、「消えたい、死にたい」という今の状況から脱するために試していただきたいこともご紹介したいと思います

消えたい、死にたい、生きるのが疲れた人へおすすめの『奇跡のリンゴ』

希望のイメージ(希望をくれるリンゴの木)

この本は、無農薬でリンゴをつくるという「無謀な夢」を追いかけた木村さんの人生を綴っています。

今生きるのに疲れた方、生きるのがつらい方もこの本を読むと、
ちょっぴり元気が出るのではないでしょうか。

木村さんは、30年もの時間を無農薬栽培のリンゴにかけてきた人です。

ある本をきっかけに「農薬を使わずにリンゴ栽培ができないか」と思い立った木村さんはどんどんその夢にのめりこみます。
20代のときのことです。

農薬導入以前には全滅しかけた青森のリンゴ。
他の作物は無農薬は比較的簡単なのですが、リンゴで無農薬は難しいのです。

リンゴで無農薬などできるわけがない、という周囲の冷やかな視線もものともせず、木村さんは無農薬栽培に挑みます。
りんご畑が荒れても、りんごの木が栄養失調になっても、無農薬を続けます。

何か害虫に効くものがないか、ワサビやニンニクなど身近な食材を次々試しますが、効きません。

農業をやってて収穫がでないのですから、家はどんどん貧乏になっていきます。
妻も子供も、養父母も、食べ物に困るほどの生活を送ります。

娘の学用品を満足に買えないどころか、お米を粥にして食いつなぎます。
子供に食べさせたいので、木村さんや奥さんは粥すらほぼ口にせず、
味噌汁を何杯も飲んでお腹を膨らませます。

それだけでなく、農薬を使わない木村さんの畑のせいで害虫が発生するのではないか、と地域の人から陰口をたたかれたり、憎しみのこもった目で見られたり…。
村八分状態です。
親戚から慶弔の誘いすら来なくなります。

生きるのに疲れたというより、すべてが絶望的な状況です。

衣食住以上に世間の評価とか、世間体って人の精神に大きな影響を与えますよね。
本当に絶望的な状況だと思います。
それでも夢を諦めきれない木村さんは挑戦を続けます。
あと一年、あと一年。
でも、何年やってもうまくいかない。

もともと明るい木村さんも、ほとんど喋らなくなります。
神経が張り詰めて、家族も話しかけづらい状態です。
リンゴの木と一緒に、木村さんも死にかけていました。

とうとう自殺を決意した木村さんはロープを握りしめて山に登ります。
生きるのに疲れたのです。

これ以上生きる意味はない。
生きていても、無謀な夢につき合わせて家族に迷惑をかけるだけ。
自分が死ねばすべて終わらせられる、と。

枝にロープをかけようとしたその時、指がすべってロープが別の方向に飛んでいきます。

そこで見つけたものは、一本のどんぐりの木。
野生の木なのに、たわわな実を成らせています。

どうして?

そう、自然界では落ち葉や雑草も虫もすべてが一体となってやわらかな土を作っているからです。

死の瀬戸際から舞い戻った木村さんは、再び苦しい生活の中、無農薬栽培に挑みます。

 

消えたい、死にたい、生きるのが疲れた人へおすすめの『奇跡のリンゴ』元気が出る言葉

希望を感じる青い空
木村さんの状況は、絶望的です。
まず、生活が極貧。
そして、世間の評価が最低。
どこまでもついてきてくれる家族にも負い目を感じます。

それでも生きてることができたのは、
夢があったからでした。

自殺を実行する寸前までいった木村さんは、こう言います。

「死ぬくらいなら、一回はバカになってみたらいい。同じことを考えた先輩として、ひとつだけわかったことがある。ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ」。

生きるのに疲れて命を投げ打つ前に、熱中してバカになるものを見つけてほしいと言うのです。

死にたいと絶望しているのに、熱中できるものを見つけるのは難しいでしょうか?

たしかに、生きるのに疲れているとき、鬱状態になっているときは何もやる気が出ないものです。
やる気が出ないのに、夢なんて追いかけれない。。。
自分ばかりが世界から取り残されている、不要なものだと感じるかもしれません。

死にたい、消えたい…。

でも、苦しいのは自分だけでしょうか?
絶望的な状況にあるのは、自分だけではありません。

借金を苦に自殺する人も、いじめを苦に自殺する人も、
病気を苦に自殺する人も、失恋で自殺する人もいます。

世の中で死にたいほど苦しいと感じている人は、残念ながらたくさんいます。

今の状況が変わらない、と感じてしまう。
そして、自分が一人だと感じてしまう。

今をあきらめずに、まず気持ちを立て直してみましょう。
どん底なら、これ以上悪くなることはありません。

 

消えたい、死にたい、生きるのが疲れた人が立ち直るために

前向きな手と光のイメージ

今の苦境を立て直してみませんか?
それから、熱中できるものを探してみてください。

生きている限り、すべて変わる可能性があります

今の状況をまず改善させる方法を考えましょう。
状況が改善しなければ、やる気もでませんよね。

社会的に孤立してしまっていると感じている方は、
一度コミュニティワーカー、ソーシャルワーカーに相談してみませんか?

社会的支援を受けるのは恥ずかしいこと、と感じる方もいるかもしれません。
でも、私たちをしばっている世間体や世間の評価という鎖を一時的に忘れてみましょう。

気にしている人たちの眼なんて、つまらないものです。
だって、その人たちはあなたのために何もしてくれないんですから。

地域ごとに様々な相談支援センターがあります。
直接行政に相談するのはハードルが高いと感じる方も多いようなので、
社会福祉協議会に相談していただければと思います。
いじめで苦しんでいる人は、思い切って逃げてみませんか?
「親を心配させたくない」
その気持ちはわかります。

でも、ご両親が一番願っているのは、子供の幸せではないでしょうか。

もちろん人間誰でも世間体は気にしますが、
あなたの命に比べれば、近所や親戚や友達の眼なんてちっぽけなつまらないものです。

さらにいじめがひどくならないか…。
それが心配だったら、そのことも伝えてみましょう。

勇気を出して、逃げてもらえたらと思います。

過労で疲れたビジネスマンの男性

ブラック企業で過労で苦しんでる人も同様です。

明るい体育会系の親戚が、亡くなってしまいました。
まだ二十代半ばでした。
欝にならないはずのスポーツマンでも、そうなってしまうことはあります。
肉体的、精神的な疲労が続くと、人は耐えられないんです。

ご両親の嘆きは想像を絶するものがありました。
血縁がみな楽天家で、警戒できてなかったのだと思います。

ブラック企業で苦しんでいる方は、どうかがんばりすぎないでください。

体育会系の方は特に我慢しがちですが、すべて我慢することが男気でしょうか。
逃げるが勝ちです。

自分のためだけではなく、あなたの大切な人にとっても…。

なるべく早く逃げたほうがよいと思いますが、
ICレコーダーを買ったり、記録をつけておいてユニオンに相談してもいいかもしれません。
(ユニオン:03-5371-5202)
借金やトラブルで法律の相談がしたい、でもどこに相談したらいいかわからない方は、法テラスに連絡してみてください。

経済的に余裕がない方には、無料の法律相談も行っています。
(法テラス:0570-078374 ※制度や手続きを紹介し、個別法律相談を望まれる場合は最適な法律相談窓口を案内しています)
失恋で苦しんで「死にたい」と思っている人は、時間が解決してくれるのではないでしょうか。

一生のうち一人しか愛せないということはありませんから、安心してください。

 

消えたい、死にたい、生きるのが疲れた人は誰かに頼ろう~おすすめの言葉

人間が一人では生きていけないことを感じさせる手と手

私は18歳の時に「一生結婚しないし、事実婚しかしないと思う」と親に宣言してました。
いろんな本を読んで考えた結果でした。
好きな人と付き合っても、結婚したいとは思わなかった。

でも、一緒にいたい感情が強くて結婚しようと思ったこともあります。
彼には事情があったのですが、「一緒に返していくから、彼と結婚させてください」と自分の親に言っちゃいました。
でも、結局別れることになりました。

だったら自分の好きなことを追求しようと思ったのですけど…。
やりたかった仕事の内定が取り消しに。

勤めていた会社の都合で、入社日の延期をお願いしたら、まさかの事態でした。
ロボットじゃないので、情に流されたことは後悔してませんが。。。
落ち込むことが連続してすごくブルーでした。

ただその時に死にたいとは全く思わなかった。
かろうじて、一人じゃなかったからだと思います。
家族や大好きな友達がいるのに、それは考えられなかったです。

社会的に孤立しないことが何よりも大切ではないでしょうか。

生きるのを諦める前に、第一歩として、誰かに頼ってみましょう
相談してみましょう。
迷惑をかけても、大丈夫です。
生きてれば、恩返しする機会はあるのですから。

自己責任とかいう言葉はとりあえず忘れてください。

そんな言葉が内面化されてしまったから、
「誰にも迷惑をかけないように」と思う人が多いですよね。

今、日本では無縁死する人が3万2千人もいると言います。
誰にも迷惑をかけないように、たった一人で死んでいく人たちです。

でも「自己責任」と偉そうなことを言う人も、誰かに頼って生きています。
これだけ高度に機能分化した社会で、一人で生きられる人はいません。

『奇跡のリンゴ』の中で、木村さんはこんなことを言っています。
「リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。周りの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、自分独りで生きていると思っている」

そのとおりだと思います。
だから、一人で生きている人はいない、ということをわかってください。

頼れるところに、頼ってみてください。

誰かに頼ってしまって、今のつらい状況を少しでもよくしてみましょう。

消えたい、死にたいと思っている方、生きることに疲れた方は、絶望のただ中にあるかもしれません。
でも、一人で死のうとは思わないでください。

人がこの世に生まれてくる確率は二百五十兆分の一だと言います。
だから、「奇跡」なのですね。

あなたの命は、奇跡なんです。

ですから…。

相談できるところ、頼れるところに頼りましょう。

挫折して落ち込んでいる男性

 

それでも「消えたいな」という気持ちで一杯の方がいたら…。

少し考えていただきたいことがあります。

かりゆし58の歌詞に、「゛ぼくが生きる今日は もっと生きたかった゛誰かの明日かも知れないから」というのがありました。

そうですよね…。

今あなたが捨てたいと思っている命は、昨日病気や事故で亡くなった人が、何よりも欲しかったものです。

どうしても欲しかったものです。

今病気で重篤な状態にある人、そして世界で内戦に巻き込まれて命を失いかけている人にとってもそうです。

あなたがいらないと思っている命は、他のどんなものより尊いものです。

その方たちは、生きたかったんです…。生きたいんです。

「いらないんだよ」、と思われるかもしれません。

でももう一度だけ、やり直してみませんか?

今、つらいのは、状況が苦しすぎるからです。

状況を立て直せれば、希望も湧いてきます。

今消えたい、死にたいと思っている方、生きることに疲れた方に、「頼る勇気」が湧くことを願っています

 

奇跡のリンゴ [ 石川拓治 ]

奇跡のリンゴ [ 石川拓治 ]

 

「人生がほんとにつらい」「孤独だ」と感じる時に読むと、生きる力が湧いてくるおすすめの本をご存じですか?

よかったら、こちらの本も読んでみてくださいね。

おすすめの本を3冊ご紹介しています。

人は変わることができる、と勇気が出てくるような本です。

つらい時、私は本の言葉に癒されています。

言葉は心を傷つけるものでもあるけれど、人に力を与えてくれるものでもあると感じます。

ほんとに疲れていると、文字はなかなか読む気になれませんが、

少し元気が出た時に気が向いたら読んでみてくださいね。

http://iiiyashi.com/004-2/

「たとえ20回挫折しても、やり直す価値があるんだよ」

というのは、ウルグアイのムヒカ前大統領の言葉です。

(「世界でいちばん貧しい大統領からきみへ」汐文社)。

いちばん大切なのは、命だと…。

 

ムヒカ前大統領は

物は人を幸せにしてくれないことをわかりやすく述べています。

こちらの本もおすすめです。

 

 

 

 

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吉乃川なつ

吉乃川なつ

本とお酒が大好き! 本は小説からビジネス書、マンガまで前に出されたら何でも読んじゃいます。お酒もビール、日本酒、ワイン、すべて愛しています。 人生や仕事に疲れたみなさんに、ホッと安らげるような記事をご提供できればと思います。